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後宮に蝶は舞いて~Everlasting love~第二部
第5章 突然の別離
「まあ、何ということかしら。崔家は子息が患っているのを隠して縁組みを進めていたのね。知っていれば、大切なあなたを崔家に嫁がせることはあり得なかったわ」
雪鈴は涙をぬぐった。
「ハソンさまはとてもお優しい方だった。亡くなった人には感謝こそあれ、恨みはない。でも、私は崔家の義両親は許せないの。ハソンさまが大変な病であったことをひた隠し、だまし討ちのように婚姻をまとめたことも、私にハソンさまの後を追えと強要することも。お母さま、崔家の義両親はおぞましい、鬼のような人たちよ。あの人たちが私を殺そうとするのは息子のためじゃない。崔家の名を世に知らしめ、残すためだと私の前ではっきりと言ったの」
雪鈴は涙をぬぐった。
「ハソンさまはとてもお優しい方だった。亡くなった人には感謝こそあれ、恨みはない。でも、私は崔家の義両親は許せないの。ハソンさまが大変な病であったことをひた隠し、だまし討ちのように婚姻をまとめたことも、私にハソンさまの後を追えと強要することも。お母さま、崔家の義両親はおぞましい、鬼のような人たちよ。あの人たちが私を殺そうとするのは息子のためじゃない。崔家の名を世に知らしめ、残すためだと私の前ではっきりと言ったの」