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後宮に蝶は舞いて~Everlasting love~第二部
第6章 蝶のいざない
よし、第一段階は成功だ。次に彼は娘に覆い被さり、花のような唇を塞いだ。むろん、娘の美貌と色香に負けて襲ったのではない。自らの息を分け与え、娘の蘇生を試みたのだ。
根気よく続けていると、娘の胸が上下し、規則正しい呼吸が戻った。
「助かった」
彼は大仕事を終えたような気分で、大息をついた。だが、楽観はできない。衣服がずぶ濡れだから、早く温かな場所に移して着替えさせてやらなければならない。