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後宮に蝶は舞いて~Everlasting love~第二部
第37章 秋桜(コスモス)の夢
「私はお部屋の入り口に張りついて、邸下のお留守がバレないように死守します。ですゆえ、必ず今日中にー遅くとも宮殿の門が閉まるまでにはお帰り下さい。もし邸下がお帰りにならなければ、このヨジンは全責任を取って首をくくる所存ですゆえ」
彼は用意した錦の分厚い布団に世子の服を着せた枕を置き、上から掛け衾で覆った。遠くからのちょっと見には、盛り上がった布団に、世子が寝ているのだと見えるだろう。