この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
後宮に蝶は舞いて~Everlasting love~第二部
第37章 秋桜(コスモス)の夢
賛は松月楼で彼女を初めて見た時、見憶えがあるような気がした。あのときは何故かは思い当たらなかったのだけれど、刻が経つにつれて理由が判った。
彼女は金昌に似ているのだ。もちろん、賛は金昌の女装姿しか見たことはない。だから、本物の女の子と少女のなりをした彼が似ているように見えたのだ。恐らく金昌の本来の男姿しか知らなければ、あの下働きを見て金昌を連想などしなかったはずだ。似ていると言っても、男と女で性が違う。似ていると感じたのは、賛が金昌に執着しているから余計にそのように感じたのかもしれない。
彼女は金昌に似ているのだ。もちろん、賛は金昌の女装姿しか見たことはない。だから、本物の女の子と少女のなりをした彼が似ているように見えたのだ。恐らく金昌の本来の男姿しか知らなければ、あの下働きを見て金昌を連想などしなかったはずだ。似ていると言っても、男と女で性が違う。似ていると感じたのは、賛が金昌に執着しているから余計にそのように感じたのかもしれない。