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後宮に蝶は舞いて~Everlasting love~第二部
第37章 秋桜(コスモス)の夢
 賛が途端に眼を輝かせた。



「そうなのか?」



 そこで、たまにホン内官と人目に立たない場所で親しげに語らっている女官を思い出した。彼女も丸顔で糸のように細い眼をしている。しかも、女ながら大柄で、ふくよかだ。



 美人とはお世辞にも言いがたいけれど、気立ての良さそうな娘の顔を思い出しながら、賛は微笑んだ。
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