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後宮に蝶は舞いて~Everlasting love~第二部
第37章 秋桜(コスモス)の夢
 ちなみに、普段、色町に出かける際は、変装の必要はない。上物のパジチョゴリを纏い、見るからに両班の貴公子然としたいでたちだ。この場合も正門から出入りできる。




 正門を守る門衛は、彼が世子その人であるのを百も承知で、知らん顔で通す。門衛は、世子のお忍びは国王も黙認の上であることを知っているからだ。
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