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後宮に蝶は舞いて~Everlasting love~第二部
第37章 秋桜(コスモス)の夢

「私は優秀な兄とは大違いです。父上をずっと失望ばかりさせ、その上、屋敷を飛び出した。金家は恥の上塗りだ」
取りなそうとして、賛は止めた。〝それは違う〟と否定すれば、大きな嘘つきになる。
確かに彼の言うのは間違いではなかった。桂花が貫こうしている生き方は今の朝鮮、特に礼節としきたり、常識を重んずる両班家では通用しないものだ。世間的には名門金氏にとって、桂花の存在は間違いなく汚点であり、彼はアウトロー(無法者)だ。
取りなそうとして、賛は止めた。〝それは違う〟と否定すれば、大きな嘘つきになる。
確かに彼の言うのは間違いではなかった。桂花が貫こうしている生き方は今の朝鮮、特に礼節としきたり、常識を重んずる両班家では通用しないものだ。世間的には名門金氏にとって、桂花の存在は間違いなく汚点であり、彼はアウトロー(無法者)だ。

