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後宮に蝶は舞いて~Everlasting love~第二部
第6章 蝶のいざない
「何だって?」



 乳母がしたり顔で言う。



「あの娘が眼を覚ましたからに決まってます」



 文陽君は自分でも滑稽なくらい慌てた。



「なっ、何を言うんだ、突然に。俺は何も下心があって、あの者を助けたのではない。誤解してくれるな」



 スチョンは幾度も頷いた。
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