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後宮に蝶は舞いて~Everlasting love~第二部
第40章 花、薫る夜
将来の東宮妃には古参の尚宮のみでなく、王族や上流両班家から選ばれた婦人が様々な教養を身につけるべく専任教師としてついた。それは単に机上の学問だけではなく、立ち居振る舞い、刺繍や楽器全般にまで及ぶ。
だが、桂花は物心つく前から女の子のなりをして、女らしい仕草は自然に身についていることがかえって幸いした。また楽器や刺繍などは個人的趣味としてたしなんでいたから、特に困ることもなかったのだ。男子として歓ぶべきか哀しむべきかは判らなかったが。
だが、桂花は物心つく前から女の子のなりをして、女らしい仕草は自然に身についていることがかえって幸いした。また楽器や刺繍などは個人的趣味としてたしなんでいたから、特に困ることもなかったのだ。男子として歓ぶべきか哀しむべきかは判らなかったが。