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後宮に蝶は舞いて~Everlasting love~第二部
第40章 花、薫る夜
賛は眠るように意識を失っている桂花の額に軽く唇を落とし、うなだれた《桂花自身》に入念な愛撫を施していった。ほどなく桂花のあわいが力を取り戻したのを見計らい、彼の両脚を肩に担ぎ上げる。
「ーっ」
桂花のしなやかな身体が銀の魚のように褥で跳ねた。
その後、賛は更に何度か砂漠をゆく旅人がオアシス(泉)を求めるかのように桂花を抱いた。秋の冷気を感じる夜気に殊の外、濃い丹花の香りがかおる夜だった。