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第41章 それぞれの想い

　彼女は控えの間で女主人を待つことになる。




　少しく後、王妃ー雪鈴は客用の広座敷にいた。応接間として使われている室はかなりの広さがあり、横長の紫檀の卓と対になった椅子が整然と配置されている。




　同じく紫檀の円卓には大きな壺が置かれ、大ぶりの金木犀が生け込まれていた。室内一杯に何とも言えぬ香りが満ち満ちているのはこの花のせいだったのだ。