この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
後宮に蝶は舞いて~Everlasting love~第二部
第41章 それぞれの想い
雪鈴は清明の手を優しく撫でつつ言った。
「清明さま。もしかしたら、今から申し上げるのは清明さまにとっては残酷なことかもしれません。ですが、私はこのように考えます。女の子のなりをさせて育てたからといって、すべての子どもが長じて女の服を着たがるとは限りません。ご子息には元から女装を好むご気性があられたのだと思います。もちろん、物心つく前から女の子の服を着せたことで、冒どのがより強い関心を持ったというのはあるでしょうが」
「清明さま。もしかしたら、今から申し上げるのは清明さまにとっては残酷なことかもしれません。ですが、私はこのように考えます。女の子のなりをさせて育てたからといって、すべての子どもが長じて女の服を着たがるとは限りません。ご子息には元から女装を好むご気性があられたのだと思います。もちろん、物心つく前から女の子の服を着せたことで、冒どのがより強い関心を持ったというのはあるでしょうが」