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後宮に蝶は舞いて~Everlasting love~第二部
第41章 それぞれの想い
 賛はしゃがみ込むと、指で小さな花びらに触れた。都忘れの名は、何代も前の国王が政変で廃位され、絶海の孤島へ配流されるためにいよいよ都を旅立つ際の逸話に由来している。その時、王は紫色の野菊に眼を留め



ー都を忘れることにしよう。



 と呟いたという。



 長い旅路になるだろう。もう二度と父や母にあいまみえることもない。それでも、かけがえなきものを守り抜くために、賛は前だけを向いて歩き続ける。大勢の旅人をここでひっそりと見守るこの小さき花がすっくと太陽に向いて咲いているように。
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