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後宮に蝶は舞いて~Everlasting love~第二部
第45章 新たな日々
ボクスは少年のように口を尖らせた。
「ええ、あれはさんざん親に甘やかされて育った、どうしようもない典型的馬鹿旦那ですよ」
何故か、ケトンが眩しげに眼を細めている。あたかも夏の太陽を見ているかのようだ。実のところ、ボクス自身もまたしばしば同じようにケトンを熱っぽく見つめているのに本人は気付いてはいなかった。
ケトンもまた考えに沈んだ様子で言う。
「ミンは昔からお父さまの商売敵なのよ。更には、お父さまが県監さまとよしみがあり、私財を投じて孤児院を建てたりしているのを快く思っていない」
「ええ、あれはさんざん親に甘やかされて育った、どうしようもない典型的馬鹿旦那ですよ」
何故か、ケトンが眩しげに眼を細めている。あたかも夏の太陽を見ているかのようだ。実のところ、ボクス自身もまたしばしば同じようにケトンを熱っぽく見つめているのに本人は気付いてはいなかった。
ケトンもまた考えに沈んだ様子で言う。
「ミンは昔からお父さまの商売敵なのよ。更には、お父さまが県監さまとよしみがあり、私財を投じて孤児院を建てたりしているのを快く思っていない」