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後宮に蝶は舞いて~Everlasting love~第二部
第7章 発覚
 所詮は実らぬ恋だし、自分の複雑な事情を考えれば、彼の側に長くは居られないのも判っている。けれど、せめて許される中は少しでも長く彼の側にいたい。自分の居場所が彼の隣であれば良いなんて、高望みはしないから、せめて遠くから彼の笑顔を時々眺められるだけで十分だから。



 コンが去った後、雪鈴はひっそりと涙を流した。彼女にはこれが恋の涙だと判っている。



 初めて流す恋の涙は、不思議と甘かった。彼を想うと辛くて苦しいのに、でも幸せだ。
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