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後宮に蝶は舞いて~Everlasting love~第二部
第45章 新たな日々
ギルソンは慈しみ深い笑みを浮かべ、両手をひろげた。
「判った。お前の言う通り、ボクスを護衛として正式に召し抱えよう。それで良いか?」
ケトンが泣きながら胸に飛び込んでくる。
ギルソンはその間も己れに残された時間が刻一刻と削り取られているのを自覚し、俄に焦りを憶えた。
ーあの男の素性を調べるのを急ごう。
翌日、ギルソンは手練れの間諜にボクスの身辺を調べ上げるように命じたのだった。
ある日突然、風のように現れた謎の若者パク・ボクス。彼が娘を任せるに真にふさわしい男であることを、ギルソン自身が決断するのに困るような厄介な事情が出てこないことをー。彼は娘のために心から願った。
「判った。お前の言う通り、ボクスを護衛として正式に召し抱えよう。それで良いか?」
ケトンが泣きながら胸に飛び込んでくる。
ギルソンはその間も己れに残された時間が刻一刻と削り取られているのを自覚し、俄に焦りを憶えた。
ーあの男の素性を調べるのを急ごう。
翌日、ギルソンは手練れの間諜にボクスの身辺を調べ上げるように命じたのだった。
ある日突然、風のように現れた謎の若者パク・ボクス。彼が娘を任せるに真にふさわしい男であることを、ギルソン自身が決断するのに困るような厄介な事情が出てこないことをー。彼は娘のために心から願った。