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後宮に蝶は舞いて~Everlasting love~第二部
第7章 発覚
対するコンは呆気に取られていた。
「突然、どうしたっていうんだ?」
雪鈴は恥ずかしさと畏れ多さのあまり、顔が上げられない。コンが王族だとは知らないから、何という言いたい放題だったことか!
これまでの自分の言動を振り返ること自体が恐ろしい。軽口も平気で叩いていた。
彼女は消え入りそうな声で言った。
「尊い方にご挨拶致しました」
コンが困惑したような声を上げた。
「尊い方? そんな人がどこにいる?」