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後宮に蝶は舞いて~Everlasting love~第二部
第7章 発覚
コンが鼻で嗤った。
「馬鹿な、今時、烈女なんて流行らないでしょう。今日日、ついぞ聞きませんよ」
郡守が更に声を潜めた。
「そうでもありません。近くは十年前、全羅道のとある村で、逼塞した両班の妻が見事に良人の後を追い自害致しました。国王殿下は天晴れな貞女であると烈女碑を建てることを許され、過分な報奨金を遺児四人に賜った前例もあります。長男はその報奨金で科挙を受験し、見事合格して任官、他の三人もそれぞれが身を立てることができたと言いますぞ」
「馬鹿な、今時、烈女なんて流行らないでしょう。今日日、ついぞ聞きませんよ」
郡守が更に声を潜めた。
「そうでもありません。近くは十年前、全羅道のとある村で、逼塞した両班の妻が見事に良人の後を追い自害致しました。国王殿下は天晴れな貞女であると烈女碑を建てることを許され、過分な報奨金を遺児四人に賜った前例もあります。長男はその報奨金で科挙を受験し、見事合格して任官、他の三人もそれぞれが身を立てることができたと言いますぞ」