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後宮に蝶は舞いて~Everlasting love~第二部
第10章 再び春巡りて
ー花に見蕩れていたようです。



 彼と視線が合い、気恥ずかしくなって早口で言うと、コンは陽差しに眩しげに眼を細めて言った。



ー俺は花に見惚れるそなたに見蕩れていたよ。



 その科白に、雪鈴がいっそう頬を染めたのは言うまでもない。
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