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第5章 突然の別離

　それでも、大きなお腹をした母は雪鈴を抱きしめ、



ー幸せになるのですよ。



　と、涙声になり、雪鈴も涙ぐんで頷いたのだった。



ーお母さまも、どうかご無事のご出産をお祈りしています。弟か妹が生まれたら、お祝いを贈らせてくださいね。



母は泣き笑いの表情で言った。



ーそんなことを気にするより、あなたは婚家に一日も早く馴染むように努力なさい。