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後宮に蝶は舞いて~Everlasting love~第二部
第5章 突然の別離

「私がお注ぎします」
慌てて銚子を手に取ろうとするのに、やんわりと手を押さえられた。
「良いんだ。私も酒は好きな方ではないし、無理をするな」
雪鈴はハッとし、ハソンを見てから頷いた。
「承知しました」
ハソンが小卓を脇に押しやる。これで、二人の間の障害物はなくなった。良人が腕を伸ばして抱き寄せてくるまま、雪鈴はハソンの腕の中に収まった。彼の身体が弱いという話は特に聞いていないが、線も細く、間違っても体力に自信がある質には見えなかった。
慌てて銚子を手に取ろうとするのに、やんわりと手を押さえられた。
「良いんだ。私も酒は好きな方ではないし、無理をするな」
雪鈴はハッとし、ハソンを見てから頷いた。
「承知しました」
ハソンが小卓を脇に押しやる。これで、二人の間の障害物はなくなった。良人が腕を伸ばして抱き寄せてくるまま、雪鈴はハソンの腕の中に収まった。彼の身体が弱いという話は特に聞いていないが、線も細く、間違っても体力に自信がある質には見えなかった。

