この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
後宮に蝶は舞いて~Everlasting love~第二部
第10章 再び春巡りて
「コンさま」



 びしょ濡れの雪鈴はうっすらと微笑みを浮かべていた。後々、コンは彼女のこのときの笑顔をどこかで見たことがあると思ったものだけれど、このときは思い出せなかった。



 後になって気づいたのは、彼の父が個人的に信仰する御寺の観音像に似ていたということだった。かすかな笑みをとどめ、薄く半眼でうつむいている尊像は、あたかも下界にいる衆生を慈しみのまなざしで見下ろしているかのようでもある。
/4628ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ