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第5章 突然の別離

　と、離れには良人ハソンが戻っており、墨絵で若竹を描いた屏風を背にし、文机に向かっていた。



　その前には、粥や青菜のお浸し、味噌汁が載った小卓があった。



　書見中だったハソンが物音に気づき、明るい声を上げた。



「どこに行っていたんだ？」



「母屋に伺っておりました」



　雪鈴は恨めしげにハソンを見た。