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後宮に蝶は舞いて~Everlasting love~第二部
第11章 祈り

この時、雪鈴は知らなかった。コンが心で呟いたのを。
ー願わくば、俺とそなた、互いが土に還るまで今宵のように共に同じ空を見て、月や星を愛でられたなら。長い人生という道を共に歩んでゆけると良いな。
そのためには、まだまだ乗り越えるべき山は幾つもあるだろう。だとしても、もし雪鈴が彼と同じ想いでいてくれたとしたら、彼は険しい山がこの先、幾つ待ち受けていたとしても、彼女と共に手を繋いで乗り越えてゆく覚悟はできていた。
ー願わくば、俺とそなた、互いが土に還るまで今宵のように共に同じ空を見て、月や星を愛でられたなら。長い人生という道を共に歩んでゆけると良いな。
そのためには、まだまだ乗り越えるべき山は幾つもあるだろう。だとしても、もし雪鈴が彼と同じ想いでいてくれたとしたら、彼は険しい山がこの先、幾つ待ち受けていたとしても、彼女と共に手を繋いで乗り越えてゆく覚悟はできていた。

