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第82章 ワインレッドの心

時はうんと流れて…

2011年11月16日の深夜11時半頃であった。

ところ変わって、ポムじいさんの家のボジョレー・ヌーボーの農園にて…

年に一度のボジョレー・ヌーボーの解禁日を前に、ワイナリーはおごそかな雰囲気に包まれている。

農園の従業員さんたちとゆみさんとポムじいさんとポムじいさんの家族と海外のデパートの仕入れ担当のみなさまが、大広間にたくさん集まっている。

日付が変わって、11月17日午前０時…

2011年のボジョレーヌーヴォーの解禁日になったので、ポムじいさんの長男さんが今年一番のボジョレー・ヌーボーが入っているワイングラスを差し出した。

ポムじいさんは、ワイングラスを手に取った後にワインを一口のんでから2000年のボジョレーヌーヴォーの解禁日を知らせた。

「うむ…今年もいい品ができたな…今までの中で一番できのいいボジョレー・ヌーボーだ…これより、解禁する…」

ポムじいさんのひとことで、2011年のボジョレー・ヌーボーが解禁された。

その後、デパートの仕入れ担当の人たちとの間で１カートゥン1000本からのせりが始まった。

ワインは、世界各国の食肉加工工場が作った極上のステーキとセット販売である。

百貨店販売で、１セットが日本円で最低１万7000円から販売される。

百貨店販売は、販売開始から10分で売り切れた。