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乳房星(たらちねぼし)−1・0
第21章 ひとり
(ゴォー!!)

時はうんと流れて…

1994年10月2日の正午過ぎであった。

雲ひとつない青空に米軍のF16戦闘機が轟音をあげながら飛行していた。

ところ変わって、JR岩国駅の駅前広場にて…

46歳の私は、ショルダーバッグを持って改札口から出たあと広場にやって来た。

広場の真ん中に立っている私は、轟音をあげながら飛行しているF16戦闘機を見つめたあとボブソンのジーンズのポケットに入っているメモ用紙を取り出した。

メガネの田中のロゴ入りのメモ用紙には、目的地までの道順をしるした地図が書かれていた。

メモ用紙に書かれている地図を見たあと、私はメモ用紙をジーンズのポケットにしまった。

その後、駅前広場から出発した。

駅前広場から出発した私は、県道岩国停車場線〜国道2号線を歩いて目的地へ向かった。

私は、きのう(10月1日)までのあいだ大番頭《おおばんと》はんたちを探す旅をつづけていた。

旅費はまだ十分あるけど、いつ底をつくか分からない…

だから、旅費を稼ぐために岩国《ここ》にやって来た。

一刻もはやく大番頭《おおばんと》はんたちを見つけないと…

私の気持ちは、ひどくあせっていた。

時は、午後1時50分頃であった。

またところ変わって、岩国市錦見《しないにしきみ》のせまい露地《ろじ》にあるお好み焼き屋にて…

店の入り口には、ネイビーでオタフクソースのロゴ入りののれんが吊《つる》されていた。

私は、ゆっくりとドアをあけたあと店内に入った。

店は、10〜12畳ほどの小さなスペースであった。

スペースの真ん中に、お好み焼きを焼く大きなホットプレート付きのテーブルが置かれていた。

その周りには、ふるびた家具類が並んでいた。

あれ?

ここ、ホンマにお好み焼き屋さん?

私は、ボブソンのジーンズのポケットから地図が書かれているメモ用紙を取り出して見てみた。

やっぱりここや…

私は、メモ用紙をポケットにしまったあと『ごめんください〜』と言うて店の人を呼んだ。

奥の方から『は〜い…』と言う女性の声が聞こえた。

奥の居間から60代後半の女性が出てきた。

女性は、私の顔を見るなりにものすごくめんどくさい声で『あんたなの〜』と言うた。
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