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第26章 100パーセント勇気

時は、1995年４月30日の早朝５時頃であった。

ところ変わって、レイキャヴィーク市内のホテルにて…

この日は、ホテルの大ホールにてイワマツの財産書《もくろく》の更新の儀式が挙行される。

大ホールのとなりのホールには、大番頭《おおばんと》はんたちとケントさん夫婦の弁護士事務所に在籍している弁護士さんたちとファイナンシャルプランナーさんたち合計30人がいた。

大番頭《おおばんと》はんたちは、となりの大ホールにいた。

大番頭《おおばんと》はんたちは、大ホールに設置されているモニターでとなりのホールにいる私の様子を静かに見守っていた。

（ゴリゴリ…）

ところ変わって、大ホールにて…

紋付《もんつ》きはかま姿の私は、力強くスズリをこすって墨を出した。

その後、墨が出たことを確認するために試し書き用の紙に試し書きをした。

試し書きをしたあと、清書用の小筆を手に取った。

私は、ひとことも言わずに財産書《もくろく》の更新作業を開始した。