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ビッケとビッチ
第1章 11月18日土曜日午前10時50分
 2

「あ、あともうひとつ…」

「え?」

「絶対に秘密ね」

「あ、は、はい、もちろんす」

 そう、これは絶対厳守なのだ…

 そして、意外に守られない…

「絶対ね…」
 わたしはジッと和哉くんの目を見つめ、呟いた。

「は、はい、約束します」

「じゃあ、契約完了ね…」

 和哉くんのこの目は…

 信じられるだろう…

「うん、じゃ、ペッ、あ、セフレね…」

「は、はい…」

「あ、彼女じゃないからね」

「え、は、はい」

「絶対厳守の、絶対服従のセフレだからね…」
 わたしはどさくさに紛らせ、絶対服従もサラリとと追加した。


 絶対に…

 ペットのビッケにしつけちゃうんだ…

 そしてわたし達はブランチを済ませて別れた。

 今、わたしの自営業の職種は繁忙期であるため、事務所に寄り、一人で色々と事務処理等を済ませ、午後からバスケットコーチングをし、食事を済ませて帰宅したのは午後9時過ぎだった…

 そして急ぎシャワーを浴び、フェイスマッサージやパックをしながら、今日の報告を兼ねた…
『ビッケ』
 という携帯小説を書いていく。

 これは昂ぶる想いの衝動からと…

 もう一つ…

 自分の逸る気持ちを戒める意味もあった…

 その逸る想い…

 それは久しぶりの当たりの男に対する昂ぶる想いのこと…

 あくまでもセフレ…

 いや…

 ペット的にするんだ…

 決して彼氏とかでは無い…


 それを自分の心に戒める為にも文字にして、文章にして…

 リアルノンフィクション小説としてアップする事で、この今の浮ついた心を客観的に見つめ…
 心を落ち着かせるんだ。

 決して恋愛では無い…

 それにどうせ…

 必ず飽きる時が来るのだから…

 はやり、昂ぶっているのは…

 今だけなんだ…

 と、わたしは敢えて、こうした文章にして…
 書き記していく。



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