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第4章 寒い冬には、ほっこりフカフカ肉まん男子

マルコは、両手を上げて肩をすくめ



「ヴィオレンツァ！暴力反対！特に女性に手を上げるなんて！ミノ～レ！最低でっすね～！」



そして、唖然としている私たちにマルコは



「真っ直ぐ進め！全ての道はローマに続く！」



サッカーボールを片足で踏み、人差し指を高らかに上げて、ドアに向けていた。



『全ての道はローマに…』



「解ったわ！グラッツェッ～！行こう！伍吾一くん！」

「えっ…お金…。」


外人はニッコリ手を振った。



「お幸せにぃ～！」



もう～マルコ！
めちゃめちゃ日本語じゃないの！



私たちは店を飛び出し、真っ直ぐ走った。



すると…あった！



本当に『ローマ』に続いていたのだ！