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第1章 情熱の国から来たアイツは、ピザまん男子

「はぁ…今年は極寒ながら就職も超氷河期よね！」



美味しくないエスプレッソ缶コーヒを飲みながら、ピザまんを一口頬張る。



好物のチーズが伸びて、口の中にトマトソースとの絶妙なハーモニーを奏でる。



「やっぱり、ピザまんが一番ね！」



コンビニで買ったピザまんを公園のベンチで満喫していた。



普段履き慣れないヒール付の革靴は、浮腫んだ足にはきつくって、爪先に引っ掻けてプラプラ揺らす。



「温か～い！」



ああ…誰か胃袋だけじゃなく、心も身体もホットにしてくれないかな…。



その時だった…



「ブオンポメリッジョ！コメスタ？」



はい？…米？
いや…ピザまんだけど…。



目の前には冬の公園に似合わない、コテコテのラテン系男子が立って居た。