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12歳年下の彼とクリスマスする話
第7章 決戦は土曜日に…

その後はキャンドルリレーが
始まって、各テーブルに
新郎新婦がメインのキャンドルから
移した火をサービスして回って。

全員のキャンドルに火が灯った。

一般的なコースだと、
給仕をしてくれるのに
給仕スタッフの人数が必要だが
ビュッフェスタイルで
大きなテーブルに取りやすい様に
1人分ずつが小分けにされた
色とりどりの料理が並べられて行って。

立食パーティースタイルと
コーススタイルの間の。
席も確保されている立食式の様な
そんな食事会になって居る様だった。

11時から挙式が始まって、
時間的にも丁度12時を過ぎた頃で。

その合間にも…地元の神戸の
灘の酒蔵の樽酒が院長先生からの
お祝いとして披露され。

新郎新婦で鏡開きをして。
車で来ていないゲストに
お祝いのお酒が振舞われた。

『鏡開き…』

『地元が日本酒で有名ですし…
神戸らしい演出ですよね…?
僕は車なんで、巴さん飲んで下さい』

悪いなと…思いながら…、
お祝いのお酒を断るのは
失礼になるので、ありがたく
そのお酒を頂く事にしたのだが…。

バシャ……。

一瞬…何が起こったのか…
自分でもわからなかったのだけど。

どうやら……、

私の目の前に…あの…

私から…雄介さんを奪った…

あの女の人が居て。

私に…お祝いの酒を…掛けて来た様だった。

『アンタ…、どう言うつもりなの?
どっかで見た顔だと…思ってたら
アンタ…、ゆーすけの…前の女じゃん?
何で、アンタが生田君の婚約者な訳?

私が、ゆーすけの…事盗ったから?

その仕返しって事??ふざけないでよ!!』

『ふざけてるのは、
貴女じゃないですかっ。
今日は元田サンと西崎サンの
大事な結婚式なんですよぉおっ!!
そもそも、なんでうちにちょっとだけ
来てただけの派遣の人が、
今日の結婚式に来てるんですか??
森園サンは辞めた人ですよね?』

港斗は…森園が…こっちに
実力行使をして来た事に
自分が怒りを示す前に
巴の隣に居た葵が自分の分も
かなり正論で森園に意見を述べて居て。

会場のスタッフの人が
綺麗なタオルをこっちに
持って来てくれてすいませんと
謝りながらそれを受けっとった。

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