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12歳年下の彼とクリスマスする話
第11章 12歳年下の彼とクリスマスする話
ファーの手錠で両手の自由を
奪われたままで、彼のキスと
ピストンを受け止めるままになる。
『巴さん……、巴さん』
「んふ…ぁあ、んんんんぅ、あぁ…ん!」
『……巴…さ…んッ…』
彼に名前を呼ばれる度に
ぎゅううと…自分の胸が
締め付けられて苦しくなって。
彼への好きって気持ちが…一気に
自分の中を占めてしまって、
こみあげて来た感情…の逃げ場がなくて。
「んあああぁ…っ、港…斗…君、
んんっ、港…と…くん…、
ふあぁ…んんっ、みなと…くぅ…ん」
そこに居る…一番近くに居る
自分の好きな人の名前を何度も
その存在を確かめて、確認する様に
巴は…港斗の名前を呼んでしまって居て。
『巴さん…ッ、好き…です…。
好き…、これから先も…ずっと…
僕と…、一緒に…居て欲しい…、
巴さん…、貴女と…一緒に居たい…』
「んんぅ!あぁ、あ、あぁ、
んあぁああ゛…んっ…み、なと…く…ん」
彼の言葉に…返事を…
返したいって思ってるのに……。
パチュンッ…バチュン……っと
ピストンされる度に
肌と肌がぶつかって
リビングに乾いた音を響かせて。
その力強さに、突かれる度に
腰がマットレスの上で
バウンドした様になって跳ねる。
「んああぁ゛っぁ…んんッ…、あぁ…ッ
ああぅ…はぁあああ゛――――ン!」
一瞬の内…に…押し寄せて
湧いて…膨らんだ…色んな
感情も…全部…真っ白になって
溶けて…1つになって…行く…。
『巴さん……このまま…
イって……も…いい…ですか?』
それまでの…激しいピストンを
緩めて彼がそうこちらに尋ねて来て。
「港斗…くん…手、…これ…ッ
外して…欲しい…の…ッ、
ぎゅって…したくても…できないから…」
この手の自由を奪って居る
手錠を…外して欲しいとお願いすると。
彼の手が…巴の自由を奪って居る
手錠のロックを解除して来て。
フッと…その手首にあった
緊張の様な物が緩んで
自分の両手に自由が戻って来る。
『これで…良いですか?巴さん…』
「うん、…港斗…君…好き…ッ」
彼の肩に…巴が自分の腕を回して
ぎゅうっと彼に縋り付いて
自分の身体を寄せる。