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12歳年下の彼とクリスマスする話
第4章 12月9日の土曜日~10日の日曜日

2023年12月9日

AM 10:30

今日は、夕方から道の駅大沢の

神戸イルミナージュを一緒に

観に行こうと話をしていたので。

彼は…、…先週と同じ様に

日中は用事がある…と言うので。

家の用事をしたりして、午前中を過ごして。

家の用事がひとしきり済んで、

温かいココアを飲みながら。

港斗君が買ってくれたツリーを眺めていた。

テーブルの上に置いていたスマートフォンから

LINEの通知音が鳴って。

誰からだろうと思ってLINEを確認すると。

妹である千冬からのLINEだった。

メリケンパークにあるスタバに…

彼に良く似た人が女連れで居ると

混み合って居る店内の様子の

画像と一緒に送られて来て。

その画像に…映っているのは、

良く似た人…と言うよりは

本人…なのは…真横からの顔では

無い…角度から画像でも…

十分に…判別する事は…出来る物で。

今…、その2人を…旦那さんと…一緒に

尾行してたんだけど。

スタバから少し離れた場所にある、

その女のマンションに一緒に彼が

入って行った…と…言うのだ。

水曜日に会った時だって、

彼はいつも通りな感じで。

ジムの後にうちのアパートに泊って行って。

今日、一緒に観に行く

神戸イルミナージュの話をしていたのに。

千冬が…その画像を送って来て

そのまま…1時間後にはうちに来て。

『あの…港斗って男ッ、巴姉の事
結婚考えてるとか言って、
別の女とデートしてたんだってばッ。
巴姉、騙されてるんだって…』

バンバンとテーブルを叩きながら
妹の千冬はそう力説して来るが。
彼は…私と…同棲や結婚を
かなり…考えている様に話していたし。

クリスマスにも…、泊りがけで
どこかへ出かける予定にしてるし。
年始には、私の実家にも
新年のご挨拶に伺いたいですと…
話していたばかり…だし。
1月には、カニを食べに
温泉に旅行に行こうかって話もしていて。
春になったら、沖縄にでも
一緒行きたいねって…話もしてるのに…。

「千冬が…ね、私の事
心配してくれてるのは…分かるけど。
港斗君は…雄介さんと違って、
浮気したり…しないと思うの…」

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