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12歳年下の彼とクリスマスする話
第1章 静かな…土曜日
自分の家にある、クリスマスツリーと
違って、先端の色が白くなって
雪化粧になってるんじゃなくて。
ちゃんとピンク色の葉っぱの先端に、
こんもりとした雪化粧の加工がしてあって。
「凄い…最近のクリスマスツリーって、
こんな密集して枝付いてるんだ…」
リビングのセンターラグの上に座って。
一緒の同梱されていたオーナメントセットを
1種類ずつ取り出して、ラグの上に並べる。
大きなツリーの一番上に付ける用の、
大きな多段になった、ピンクのリボン。
ツリーに飾る小さめのリボンも2種類ある。
「星じゃなくて、リボンなんだ~、
凄い…可愛い…、飾るの楽しみ…♫」
自分の家にあるツリーも
普通の緑色のツリーだったし。
お友達の家のツリーも…緑の
ノーマルな感じのツリーだったから。
こんなピンク色のツリーは…、
お店にディスプレイされているのしか
巴自身も見た事がなくて。
港斗のLINEに、ツリーが届いた事と
お礼のLINEをしたら。
すぐに彼から返事があって。
一緒に飾り付けしましょうねって
港斗君が言っていたので。
後、このセットにはツリーの
足元を隠すのが付いてないから。
ツリースカートも注文してあるから。
それも受け取って貰いたいと言って居て。
そんな所にまで、気を回してくれる
良く出来た…素敵な彼だと…。
じぃいいいんと…感動してしまって居て。
今夜は港斗君が好きな、
海老を沢山入れた、グラタンを
彼に作ろうと巴は考えていた。
「そう言えば…昔…、
あのカラーフィルムみたいなのに
包まれてるツリーの飾りの
プレゼントを開けては、がっかりしてたなぁ…」
クリスマスツリーの定番の
オーナメントである、プレゼントの形をした。
あれの包みを妹と開いては、
中には四角い発泡スチロールで
ふたりで毎年がっかりしてたのを思い出していた。