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12歳年下の彼とクリスマスする話
第6章 12月14日と15日
『そんな事無いですよ…巴さん。
あの…パーティドレス
巴さんに凄い似合ってましたし。
大丈夫ですって、巴さんは
心配し過ぎなんですよ…。
結婚式なんですから…』
「そうだよね、結婚式だもんね。
あくまでも主役は新郎新婦の
2人だし…、花嫁さんが…
一番会場で…綺麗に決まってる…」
『まぁ、勿論…僕の中では
いつでも365日巴さんが
一番綺麗で一番可愛いですけど…』
「……ッ…!?みっ、港斗…君ッ」
『あ、ダメですよ、巴さん。
僕が言ってるのは別に
お世辞とか冗談とかそんなんじゃ
全然無いですからね?
巴さん…、好きです……』
「う、うん…。ありがとう。
港斗…君、、港斗君のお陰で
気持ち…落ち着いたみたい。」
明日…私が…、
彼の職場の同僚の人だとか
あの…雄介さんの…奥さん…に
なってる人だとかに…
自分の容姿の事で…何か…
言われるんじゃないかって…不安を…。
感じてるって事を…悟ってくれた様で。
慰めてくれたのかと…思ったんだけど。
冗談とかお世辞じゃないと…
自分の素直な気持ちだと言われて。
自分の顔が…赤くなって
熱くて…のぼせてしまいそうだ…。
「それから…その…、私も…だよ」
『あっ、狡いですよ、巴さん』
「好き」
『巴さん…僕もです…』
「大好き、じゃあ…、お風呂…
今から入るから、切るね?」
こっちから大好きと言って置いて、
彼からの返事を待たずに通話を
巴は恥ずかしくなってしまって、
切ってしまって居た。
LINEの通知音が鳴って。
LINEの内容を見ると。
”大好き”を言い逃げした罪は
明日償って貰いますからね?と
彼からのLINEが来ていて。
どうやら…私は、
明日…彼に大好きを
言い逃げした罪の
罰を受ける事になるみたい…。
飲んでたハーブティーは
話をしてた間に
すっかり出過ぎて渋くなっちゃって。
仕方ないからお湯を足して。
紅茶に謝りつつ、
薄めたものをキチンと頂いて…。
サロンで購入した、エプソムソルトを
入れたお風呂にゆっくりと浸かって。
頭を乾かして、
妹から貰ったシートパックをして。
水分補給と洗面を済ませて。