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蛇神様の花わずらい
第9章 ホテルにて
「ほ、穂波さん……!」

美鎖は唇を噛み、ためらった後、泣きながら言った。

「これ、いやですっ……ほ、穂波さんのが、欲し……ぃ……っ!」

穂波が大きく目を見開いた。

次の瞬間、笑っているのか泣いているのかわからないくらい、顔をくしゃくしゃに歪めた。

「美鎖、それ反則っ……!」

オモチャが全て引き抜かれ、息を吐く間もなく穂波が入ってくる。
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