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蛇神様の花わずらい
第11章 お風呂場にて
一度達しただけでは暗夜は許してくれなかった。

お湯を張り終わった湯船の中で、美鎖の体がゆっくりと動く。

二人は向き合う形で抱き合っていた。
美鎖の体内には暗夜のものが埋め込まれたままだ。

水面が波立って、二人の肌にぶつかっては弾ける。

「あ、暗夜さ……」

美鎖は何かを訴えるように暗夜を見つめる。

「もう……も、ダメです……」

「何が?」
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