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蛇神様の花わずらい
第2章 巫女の一族
「皆さん、蛇神様……なんですか?」

「何を今更……」

ツリ目の暗夜が顔をしかめると、妙な迫力がある。

「暗夜、怖がらせたらダメですよ」

雪影にたしなめられて、暗夜は目を見開いた。

「なっ! 別に俺は怖がらせようと思ったわけじゃ……」

だが美鎖の怯えた表情を見て、バツが悪そうにそっぽを向く。

「暗夜は顔が極悪だからね~」

「穂波てめえ……」
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