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蛇神様の花わずらい
第18章 暗夜の闇
楓と呼ばれた少女と、小太郎と呼ばれた少年が、同時に反応する。

「楓は女だぞ! 痛め付けるならオレだけにしろ!」

「小太郎には何もしないで! わたしはどうなってもいいから!」

お互いを庇う言葉に、雪影が肩をすくめる。

「仲が良いのはわかりますがね……」

「僕、手伝ってあげようか?」

机に座って足をブラブラさせていた穂波が、すとん、と立ち上がる。

「よーするに、どっちかの痛がってるところを、もう片方に見せればいいんでしょ?」
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