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蛇神様の花わずらい
第18章 暗夜の闇
楓が着物の袖でそっと小太郎に触れた。
そしてぺこりと頭を下げる。

「……お願いします」

小さな声だった。

小太郎も観念したのか、がばっと頭を下げた。

「頼む!」

美鎖はいたたまれなくなって、雪影の表情を伺った。

雪影はどこか諦めたような目で言った。

「美鎖の考えはだいたい予想がつきます」

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