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蛇神様の花わずらい
第18章 暗夜の闇
抱き枕にされて耳元で囁かれる。

「好きだ……」

「え……?」

硬直する美鎖を尻目に、寝息が聞こえてきた。
どうやら寝ぼけているらしい。

どっと疲れて美鎖は溜め息を吐いた。

「もう……」

暗夜が気持ち良さそうに眠っているので、毒気を抜かれてしまう。

体に回された腕の重みが愛おしい。

美鎖も更に暗夜にくっつくようにすり寄ると、温かい眠りに落ちていった。

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