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第19章 ともだち

そのまま足早に理子の横を通り過ぎようとする。

「そう、それが美鎖の出した答えなんだね……」

理子が呟いた。

腕をつかまれる。
女性とは思えないほどの凄まじい力だった。

「理子？ い、痛いよ……？」

豹変した友人の姿に、美鎖は怯えた。
買い物したばかりの紙袋が落ちて階段に散らばる。

理子は無表情だった。

ただ、その目が、美鎖を食らい尽くすように大きく見開かれていた。