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蛇神様の花わずらい
第20章 蛇神様の巫女
「何言ってんの、美鎖。そんなこと言われなくてもずっとよろしくするよ!」

穂波が抱きついてきて頬っぺたにキスをする。

「可愛いですねぇ。暗夜、やっぱり順番変わりません?」

雪影が目を細めて暗夜の方を見る。

「今日は俺からだっつったろ……」

暗夜は片手で軽々と美鎖を抱き寄せる。
美鎖を奪われて穂波が不満の声をあげた。

「き、今日は、暗夜さんからですね……」

逞しい胸の中で、美鎖は意を決したように相手の顔を見上げた。
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