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蛇神様の花わずらい
第20章 蛇神様の巫女
「なにそれ? 本気で言ってるの?」

穂波はぽかんとして目をしばたいていた。

「今日は妙に積極的だと思ったら、そういうことか……」

暗夜は溜め息混じりに呟く。

「この数ヵ月一緒にいて、どれだけあなたを大切に思っているか伝えてきたつもりでしたが、まだまだ足りていなかったようですね」

雪影の目には、うっすらと苛立ちの色が見えた。
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