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蛇神様の花わずらい
第20章 蛇神様の巫女
「だって、私っ……本当に、何もないんです……」

このままでは、蛇神様たちにも見限られてしまう。

いつか、呆れられて、置いていかれる。

「美鎖」

雪影は祭壇に飾ってあった短刀をつかんだ。

白木の鞘が、からん、と床に落ちる。

雪影は自分の腹に刃を突き立てた。

「くっ……!」

「雪影さん!?」
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