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蛇神様の花わずらい
第20章 蛇神様の巫女
その間に美鎖は雪影にしがみついた。

傷口に手を当てる。
生暖かい血が指の間から溢れてくる。

しばらくそのままでいると、やっと血が止まってきた。

雪影はかすかに笑っている。

「私たちの怪我の手当が出来るのは美鎖だけ。もちろん、美鎖を必要としている理由はこれだけじゃありませんけど、言葉だけでは信じてもらえないようなので、体をはってみました」

「だからって、ここまでしなくても……」
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