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続続々ストリート・キス
第1章 続続々ストリート・キス
「一人で聴いてもつまらないですから」
「ふうん」
「頭痛はどうですか」
「よくあんな演奏聴いていられるね」
「でもまあ、仕方がないですよ。弦が切れたのはヴァイオリストのせいじゃないですし」
「仕方がないと言われても我慢できないわ」
 僕の精いっぱいのフォローも彼女には役に立たない。こうしたかったのに何らかの理由でそれが叶わなかった場合、その理由が事故や不意のアクシデントのような予測不可能なものであろうと、彼女にはとっては許せないらしい。だから僕が約束を(映画のビデオを貸すとか)うっかり忘れたり、待ち合わせの時刻に遅れたりするといつまでも嫌味を言われた。
「へえ、忘れたんだ。ふうん。江田くんにとって忘れちゃうぐらいのつまらないことだもんね」
 こんな感じで。ネチネチいじめらるのはつらかったが、でもまあ、彼女のそんなところも可愛かったりする。
「あたまいたーい」
「…どこかで休んでいきますか」
 コンサートの途中で出てきたので、まだ宵の口だ。時間が余ってしまった。
「そうね。お腹空いたかも」
「じゃあ食事に行きましょう」
「うん。どこ行こっか。どこでもいいよ」
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