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第9章 気持ちの変化

栞奈サイド…

優が美和と愛し合ってるとは知らず、栞奈は和歌子と寝室で楽しく話をしていた。

「泊まりなんて久しぶり…優さんから今日は電話無いの？」

「無いね…忙しんじゃないかな…」

「そうなんだ」

和歌子と栞奈は色々と話しながら、眠りについた。


翌朝…。

栞奈は和歌子と朝食をとり、二人で出勤した。

仕事の休憩中、優から電話が着た。

「もしもし…」

「今、大丈夫？」

「えぇ。休憩中よ…昨日は忙しかったの？」

「あぁ…」

昨日掛けられなかったので、今日の昼間にかけようと思っていたそうだ。

電話を切ると、栞奈は小さく溜息をついた。


『立花君にはちゃんと伝えなきゃ…優を愛して生きていくって…』

栞奈は、亨との付き合いをやめ、優と生きていく覚悟をした。

不倫なんて出来ない…優を2度も裏切ってしまったという事の罪悪感はあるが…

その分、優を愛していこうと決めた。

和歌子には昨日、話をした。

自分が決めたのなら、優を精一杯愛しなさいと言われた。

優は、かなり良い旦那だと思う…自分にはもったいないくらいだと

思っていた新婚当時に気持ちを戻そうと決めた。