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【全話版】ストリート・キス
第4章 小悪魔なあなたにぞっこんです
わからないといえば、平凡な私大を出た平凡な年下の男である僕なんかをなぜ誘惑(現在進行形で)したのか疑問だらけだった。でも僕は彼女に聞いたりしなかった。そこらへんの感情を何も教えてくれない彼女にうっかり余計な質問をしたせいで、この甘美な秘密の関係が崩れてしまうのが怖かったからだ。
「確か…こっちの道だったかな」
彼女の誘導でいつものルートから外れ、横道に入る。人通りが途絶えた。夕暮れの薄闇を街路灯が照らしていた。
少しだけ前を歩いていた彼女がくるっと振り返った。ココアブラウンの膝丈スカートの裾がひるがえり、飛び込むように抱きついてきた体を受け止めて抱きしめ、唇と唇を押し付け合う。あの日から、初めてこの人とキスを交わした日から何度も経験した一連の流れだ。
何度もその小柄な温かい体を抱いてキスしているのに、あの日と同じように、僕の心臓は激しく踊り狂い、体がじんわり熱くなって、条件反射のように股間が固くなる。ぜんぜん慣れない。キスのたびにあそこが反応していたら、いい加減で彼女に気づかれてしまう。僕だって恋愛経験値はそれなりにあるのに。どうしてこの人だけ特別なんだろう。
…人妻だから?
「確か…こっちの道だったかな」
彼女の誘導でいつものルートから外れ、横道に入る。人通りが途絶えた。夕暮れの薄闇を街路灯が照らしていた。
少しだけ前を歩いていた彼女がくるっと振り返った。ココアブラウンの膝丈スカートの裾がひるがえり、飛び込むように抱きついてきた体を受け止めて抱きしめ、唇と唇を押し付け合う。あの日から、初めてこの人とキスを交わした日から何度も経験した一連の流れだ。
何度もその小柄な温かい体を抱いてキスしているのに、あの日と同じように、僕の心臓は激しく踊り狂い、体がじんわり熱くなって、条件反射のように股間が固くなる。ぜんぜん慣れない。キスのたびにあそこが反応していたら、いい加減で彼女に気づかれてしまう。僕だって恋愛経験値はそれなりにあるのに。どうしてこの人だけ特別なんだろう。
…人妻だから?