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第7章 彼女ルールのおさらいと招かれてセックス

　ああそうだった。確かに言われた。仕事の休暇時間に、彼女と僕とでCDを貸しっこしようと約束し、彼女はちゃんと覚えていたにもかかわらず、僕はすっかり忘れていたなんて口が裂けても言えない。僕がこっそり名付けた「彼女ルール」をおさらいしてみよう。

彼女ルール【NG行為】
①約束を守らない
②約束を忘れる
③話を聞かない
④頭の回転が遅い
彼女ルール【彼女自身】
①嘘は言わない
②相手に合わせない
③雰囲気を読まない
④思ったらすぐに行動する
⑤コンドームは着けさせない

　これらの彼女ルールが次第に僕を苦しめることになるのだが、今はCDの話に戻ろう。
　ゆえに僕は、忘れていたという真実よりも遥かにましな言い訳をした。
「それが、すみません。そのCDなんですけど、人に貸してあってまだ返してもらっていないんです」
　それを聞いた彼女が不満げな表情になる。
「そうなんだ。それなら…別に構わないけど」
「すみません」
　謝りながらも僕は彼女の返事を頭の中で補足してみる。

"別に（私は聴かなくても）構わないけど"

　↑こんな意味になるはずだ。